3月17日に放送された「いだてん~東京オリムピック噺~」の第11回「百年の孤独」。
いろんなゴタゴタで放送自体が危ぶまれる中で放送された第11回は日本初のオリンピック出場を描き、中でも生田斗真さん扮する弥彦の演技が話題を呼んだまさに”神回”となりました。
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「いだてん」第11回の(個人的)MVPは生田斗真演じる弥彦
1960年、東京オリンピックを控え田畑政治(阿部サダヲ)は、ストックホルムオリンピックの記録映像に見入る。1912年7月のストックホルム大会開会式。四三(中村勘九郎)と弥彦(生田斗真)は日本初のオリンピック選手として晴れやかに入場する。短距離走に挑む弥彦はレース前に極度の緊張状態に陥るが、監督の大森兵蔵(竹野内豊)の言葉によって本来の自分を取り戻し、一世一代の大勝負に臨む。
出典:U-NEXT
ネタバレになるので詳しくは語れませんが、この11回でのMVPは生田斗真演じる弥彦だと思います。それほどまでに印象深い演技でした。
全てを出し切った弥彦をねぎらい、笑顔で会場を去る日本チームのシーン
目を真っ赤にした役所広司、潤んだ目の中村勘九郎、爽快な笑顔の生田斗真
実際に400mを走り、その後もカメラを止めなかったからこそ、演技を超えた俳優陣の表情から感情が伝わって胸を打たれた#いだてん pic.twitter.com/wGrCbklINo
— akir (@arien0727) March 17, 2019
挫折を知らぬ弥彦が、英語も使えぬ四三が勝利を期待されて輪の中心となり、体格の勝る西洋人が組織的な練習をする様を目の当たりにして、絶望を深めていく。
「本当の僕は違う」
母との別れ、四三への気遣い、そしてこの弱り切った目。
生田斗真、いい役を貰ったな。いい役者に、なったな。#いだてん pic.twitter.com/oqbwpFiaWb— かかまつ (@kakamatsukk) March 10, 2019
なんか前にも言ったような気がするんだけど、ここへきて生田斗真さんという役者の素晴らしさを感じている。あまり目にする機会がなかったんだけど、本当に素晴らしい役者さんだなぁと。彼が三島弥彦役でよかった。キャスティングをした方に、そしてそれを引き受けたご本人に拍手を贈りたい。#いだてん
— しばづけ (@shibaduke_67) March 17, 2019
今回のサブタイトル「百年の孤独」も印象深い。
弥彦が発した「短距離は日本人には百年早い」という台詞と史実を照らし合わせると…?
宮藤官九郎さんの構成力には舌を巻く一方です。
完全に余談なのですが、この11回が”弥彦”回である理由はもう一つあります。
褌姿の生田斗真さんが観られるのは #いだてん だけ!!!! pic.twitter.com/G4q8I4Doqw
— 八化増?≡ (@gusuka_bakusui) March 17, 2019
生田斗真スペシャルか#いだてん pic.twitter.com/1ZoxfguhWl
— おスシ食べ子 (@takakotarou) March 17, 2019
ピエール瀧の代役には三宅弘城
「いだてん」といえばこちらも気になる話題。
主人公・金栗四三(中村勘九郎)が信頼を置く足袋店「播磨屋」の店主・黒坂辛作を演じていたピエール瀧氏の代役が三宅弘城氏に決定しました。

出典:「大人計画」公式
三宅氏は脚本の宮藤官九郎氏と阿部サダヲ氏も所属するロックバンド「グループ魂」のドラマーであり、松尾スズキ氏が主催する劇団・芸能プロダクション「大人計画」に所属するなど何かとクドカンとは縁のある役者であり、年齢もピエール瀧氏と近いということで、このキャスティングは概ね好評なようです。
オリンピックの歴史によりそう男
今回の第11回でこの先百年も続く”日本人とオリンピックの歴史”に思いを馳せる大河ドラマであることをあらためて証明した「いだてん」。2020年の東京オリンピックに向けてどうしても知っておきたい大切なものが詰まったドラマです。
オリンピックの歴史といえば、”オリンピックおじさん”こと山田直稔さんも日本とオリンピックの歴史を語る上で欠かせない存在です。2019年3月9日に心不全で亡くなるまで実に半世紀もの間オリンピックを応援し続けてきた人物です。

出典:公式サイト
1964年の東京オリンピックから2016年のリオオリンピックまで、トレードマークの金のシルクハットと羽織姿で欠かさず応援に駆けつけ、ちょっとした名物になっていた山田氏。その原動力を公式サイトでこう語っていました。
半世紀に渡り、毎回ぶっつけ本番でオリンピック応援をしてきた経験から、ちょっとしたことで人を動かすことができる応援の力、言葉が出来なくても笑顔があれば世界中の人々と心を通い合わすことができることなど、潜在的な人類の魅力を知った。
それらの発見を通して、私のオリンピック応援は、単なるオリンピック好きの趣味的観戦でもなく、また、日本選手団の勝利を目的とするだけの応援ではなく、4年に一度世界中の人が集まるオリンピックで「笑顔の交流」をし、応援を通じて互いを認め合い尊重することで世界中の「平和と友好」を訴えていくことが使命となり、その使命を続けていくうちに気が付いたら半世紀になっていた。
出典:公式サイト
平和の祭典オリンピック。その理念を体一つで体現してきた山田氏。彼自身もオリンピックの歴史の一つであると同時に、宮藤官九郎とキャスト達「いだてん」メンバーと同じオリンピックによりそう男でもあったのです。
次回の「いだてん」は?
まもなく四三(中村勘九郎)がマラソンに出場するころ、日本・熊本では、スヤ(綾瀬はるか)が金栗家と共に応援の宴(うたげ)を開催する。一方当の四三は、大森兵蔵(竹野内 豊)を抱えてスタジアムに入り、準備万端とは言えないままマラソンのスタートを切る。序盤は順調に順位をあげていく四三。だが、記録的な暑さと石畳の道が彼の体に異変を来し、幼いころの自分の幻影を見る。そして、森の中へ……。ゴールで待つ治五郎(役所広司)や弥彦(生田斗真)は戻らない四三を必死に探す。
出典:公式サイト
ついに四三のレースがスタート。
予告ではふらついて倒れる四三の姿が映っていましたが、果たして完走することはできるのでしょうか。
波乱の第12回「太陽がいっぱい」は3月24日放送です。
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